羅湖イミグレーション再開発計画浮上、北部都会区経由でMTR接続【大湾区情報レター Vol.36】
- 公開日 2022.05.31 | 大湾区(グレーターベイエリア)情報
「大湾区情報レター」では、今後、日系企業の皆様に有用と考えられる最新情報をピックアップしお届けしていきます。
深圳市政府は、香港とのボーダーに位置する羅湖に香港のMTR東鉄(イーストレイル)線と接続する鉄道用敷地を確保し、東鉄線を深圳側の羅湖まで北上させ、香港人が羅湖-香港島間を東鉄線で往来できるようにする計画を立てていると報道されました。
当報道によると、羅湖イミグレーションの再開発が開始され、香港北部都会区の新しい鉄道プロジェクトと接続するために、香港東鉄線の北への延長などの主要プロジェクトが予定されているとのことです。
また、深圳政府口岸事務所は先日「羅湖イミグレーション再開発計画および全体分布研究」に関する入札公告を発表しており、そこには香港の東鉄線との接続条件の確保、香港-深圳間交通の「通勤化」を促進することが言及されています。
深圳側の意向によると、羅湖をクロスボーダー消費、金融テクノロジー、科学技術協力などの分野に焦点をあて、交通、都市、科学・教育、産業、生活を一体化したハブゲートウェイとすることが計画の一つとされています。
しかし、香港東鉄線が羅湖まで延長された後の乗客の通関手続きがどのようになるかについては報道では明記されていません。
なお、5月15日には、ついにMTR東鉄線のクロスハーバー横断区間が開通し、アドミラルティ(金鐘)駅は香港のMTR東鉄線、港島線(Island Line)、南港島線(South Island Line)、荃湾線(Tsuen Wan Line)の4線を結ぶ「スーパーハブ」となり、香港側の羅湖駅から湾仔コンベンション・アンド・エキシビション・センターやアドミラルティ駅に直接アクセスできるようになりました。
深圳側の羅湖イミグレーションの再開発が決定し、香港東鉄線が北に延伸されると、深圳の羅湖イミグレーションから東鉄線に乗りそのまま香港島に直接アクセスできることになり、さらに便利になることが期待されています。
【参考資料】
・羅湖イミグレーション再開発計画浮上、北部都会区経由でMTR接続 (5月10日 HKET)
*本記事が記載されている大湾区レターは、以下のリンク先からダウンロードしていただけます。
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