工場の新設や移転などの原因で工場用地を申請するにあたり、手続きが複雑且つ時間がかかったり、投下資金や税収目標などの要求を満たせなければならないなど、色々な課題に臨む企業様は少なくないでしょう。そこで、課題解決の方法の一つとして、専門の産業園区から直接に工場を賃貸することが考えられます。
ここでは、産業園区の建設・運営専門会社である、平謙国際科学産業園区持株有限公司及び、その大湾区にある4つの産業園について紹介させていただきたいと思います。
一、平謙(へいけん)について
平謙国際科学産業園区持株有限公司(以下は「平謙」という)は1991年に創立され、香港に本拠を置き、中国の人工知能を搭載した工業不動産開発・運営会社である。20年以上の工業産業パークの開発・建設事業を経て、今では大湾区や、長江デルタ地区において、10個以上の国際産業園区を建設及び運営しており、土地開発面積は500万平方メートルを超え、100軒以上の国内外の企業が入居している。
その中では、東京電力/Tepco、アリパパ/Alibaba、バークシャー/Berkshireなどの世界トップ500企業や、ドイツのZFフリードリヒスハーフェン/ZF Friedrichshafen AG、カナダのマグナ/Magna、フランスのヴァレオ/Valeoなどの大手自動車部品メーカー企業がいらっしゃる。
平謙は、世界中のメーカー企業に、工知能を搭載した高品質でオーダーメードの工場を提供するとともに、「ワンストップ」のプロフェッショナルなサービスを提供しているので、産業園区内の企業は、土地、税制、雇用など、さまざまな優遇政策を受けることができる。
*大湾区:香港、マカオ及び広州、深セン、東莞、中山、珠海、恵州、江門、仏山、肇慶を含む珠江デルタの9都市。
*長江デルタ:上海、江蘇省の10都市(南京、蘇州、無錫、鎮江、常州、泰州、南通、揚州、塩城、淮安)、浙江省の9都市(杭州、寧波、紹興、湖州、舟山、嘉興、台州、金華、衢州)、安徽省2都市(合肥、馬鞍山)からなる。
二、 4つの産業園についてご紹介
1) 佛山高明産業園
開発計画:
三期に分けて開発、2021年頭第一期の工事は完了、園区総合面積約43.3万平米、7000–10000平米である1 階建て工場は合計11棟、1階建てと数階建ての工場もあり、更にオーダーメイドも可能である。現在、賃貸募集中。
佛山高明産業園の鳥瞰図
交通上の強み:
所在地の強み
★佛山市は広州の東部に位置し、深セン、香港、マカオにも近い
★2019年、佛山市のGDPは10751億元に達し、6.9%増
★現代化工業システムが完備し、先進的なサプライヤーチェーン産業基盤も有する中国の重要な製造拠点の一つとして、2019年までに12,000社以上の外商投資企業が引き寄せられ、その中で世界トップ500の企業が投資したプロジェクトは122項目に達した。
.
2)佛山南海産業園
開発計画:
2020年7月にプロジェクトスタート、二期に分けて開発、第一期は2021年年末に工事完了の予定、園区総合面積は約40万平米である。現在、予定賃貸募集中。
住所:佛山市南海区獅山鎮、第一汽車–フォルクスワーゲン佛山分公司、本田汽車零部件製造有限公司の隣。
交通上の強み:
所在地の強み:
★ 2019年佛山南海区のGDPは3176.6億元に達した。
★佛山南海区の6つの鎮は全て、全国総合力のある鎮トップ100のにランキング、その中で獅山鎮は広東省のトップとして2位を占めた。
優遇政策*:*(更新する可能性がある)
★企業の種類によるが、最大で1億元2千5百万元の投資奨励金を支給可能
★ハイレベルなイノベーションチームに対して最大で5,000万元の資金援助可能
★『外商投資産業指導目録』で奨励する項目や、新設立や増資した外商投資企業に対して専門補助金を支給
3) 肇慶新区産業園
開発計画:
2019年にプロジェクトスタート、二期に分けて開発、園区総合面積は80万平米に達し、現在、予定賃貸募集中。
住所:高鐵道路の肇慶東駅から3KM離れ、珠江デルタ環線高速道路(G94線)の出口の隣。
交通上の強み:
★鉄道6線路が集中している交通の要衝である肇慶東駅の付近
★ 周りに5つの高速道路があり、大湾区の重要都市へ行く便利性
★広州白雲国際空港まで約45分、珠江デルタ新幹線空港まで約30分
★端州区、鼎湖区、肇慶新区、四会市、肇慶高新区の5区を通す東進大道の付近、「半時間」で広州・佛山・肇慶及ぶ「1時間」で大湾区の各市に到達できる交通網の構築が可能
所在地の強み:
★肇慶新区は肇慶市の中東部に位置し、広州、佛山に隣接している。
★肇慶新区の総面積は115平方キロメートル、中心エリアは65平方キロメートル、人口の規模は60万人に達している。
優遇政策:*(更新する可能性がある)
★省レベルのイノベーション項目を開拓した新型の研究開発機関に対して、最大で1,000万元の奨励金を与える
★企業の種類によるが、最大で1億元の土地付き投資の奨励金を支給可能
1.認定された外国投資業者の研究開発センターが中国国内の設備を輸入/購入した場合、税金の免除や還付が可能
2.技術サービス等を提供する外商投資企業に対する税金の免除が可能
3. 先進技術のサービスを提供する企業に対する所得税の優遇
★ハイレベルな人材に対して最大で300万元の資金を援助可能
.
4)南沙産業園区はすでに満員で、入居不可のため、ここでは省略させていただく。
更なる情報につきましてはお気軽にお問い合わせくださいますようお願い申し上げます。
☆企業移転に際して、税務、労務上などの面においては問題が発生する可能性が高く、また様々な理不尽な場面も沢山考えられます。これらの問題を解決するために、そしてご本社へ報告するためには、ぜひ青葉弁護士事務所をご活用くださいますようお願い申し上げます。
免責事項
本文は国際的、業界の通例準則に従って、AobaConsultingは合法チャネルを通じて情報を得ておりますが、すべての記述内容に対して正確性と完全性を保証するものではありません。参考としてご使用いただき、またその責任に関しましても弊社は負いかねますことご了承ください。
文章内容(図、写真を含む)のリソースはインターネットサイトとなっており、その版権につきましては原作者に帰属致します。もし権利を侵害するようなことがございました際は、弊社までお知らせくださいますようお願いいたします。