広東省2024年上半期の対外貿易輸出入額13.8%増、同期比過去最高を更新【大湾区情報レター Vol.82】
- 公開日 2024.09.5 | 大湾区(グレーターベイエリア)情報
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税関総署広東分署の統計によると、今年上半期、広東省対外貿易輸出入額は4兆3,700億元に達し、前年同期比13.8%増となり同期比の過去最高額を更新しました。また中国全国の平均増加率7.7%増を大きく上回った結果となり、広東省の輸出入額は中国全土総額の20.6%を占めました。
そして、輸出額は2兆8,500億元と前年同期比12.1%増、輸入額は1兆5,200億元で前年同期比17.1%増となっています。
広東省の今年上半期の対外貿易の輸出入に関わるデータについては以下の通り。(以下、増加率は全て前年同期比)
Contents
(1)広東省の主要輸出商品の伸び率が比較的高い。
電気・機械製品の輸出額は9.9%増、広東省の輸出総額の64.4%を占める。
そのうち、自動データ処理設備及び部品、家電製品、集積回路はそれぞれ14.6%、16.7%、26.3%増加し、船舶、電気自動車、コンテナはそれぞれ70.7%、78.3%、104%増加。また、労働集約型製品の輸出額は2.4%増と、広東省の輸出総額の14.1%を占めている。鉄鋼の輸出額は898.6億元で、4.4倍に増加。
(2)貿易形態構造は引き続き最適化。
一般貿易輸出入額は2兆6,100億元で、16.9%増、広東省輸出入総額の59.6%(前年同期比1.6%増)を占める。加工貿易の輸出入額は9,070.1億元と2.2%増、広東省の輸出入総額の20.8%を占めている。保税物流輸出入額は8,125.2億元と25.1%増、広東省輸出入総額の18.6%を占める。
(3)貿易企業の活力が高まっている。
民間企業の輸出入額は2兆8,000億元と、21.3%増、広東省全体の増加率を7.5%上回り、広東省の輸出入総額の64%を占める。外資企業の輸出入額は1兆3,400億元と、2.1%増、広東省輸出入総額の30.7%を占める。国有企業の輸出入額は2,209.5億元と、2.2%増、広東省輸出入総額の5.1%を占める。
(4)主要貿易相手国の輸出入額には好調な伸びが見られる。
広東省の貿易相手国、地域のトップ5の輸出入額は、アセアン諸国12.3%、香港16.9%、米国10.6%、EU諸国7.1%、、台湾17.2%増加した。同期間、「一帯一路」加盟国に対する輸出入額は1兆6,400億元と、12%増、また、その他RCEP加盟国に対する輸出入額は1兆2,400億元と、12.5%増。
(5)電気・機械製品とエネルギー製品の輸入は二桁成長を維持。
電気・機械製品の輸入額は23.6%増加し、広東省の輸入総額の64.2%を占める。 そのうち、集積回路輸入額は5,269.8億元と、21.3%増。自動データ処理設備及び部品は1,055.8億元と6.9%増。半導体製造設備は295億元と、2.4倍の増加。石炭、原油、天然ガスなど三類エネルギー製品の輸入量は計4,960.2万トンと、38.9%増、金額ベースでは688.8億元と、17.6%増。
下半期の展望について、税関総署広東分署は、広東省の対外貿易が依然として不安定かつ不確実な要因に直面することが考えられる。しかし、外需の継続的な回復、対外貿易の安定化を図るための様々な支援政策の継続的実施、それによる企業の受注増加といった好材料に支えられ、全体的な発展の勢いは引き続き良好であると予想していることを述べました。
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本記事の目的:
本記事は、主に中国へ進出されている、またはこれから中国進出を検討されている日系企業の皆様を対象に、中国国内での経営活動や今後の中国ビジネスに重大な影響を及ぼしうるような国家・地方レベルの最新の法律法規と関連政策の主な内容とその影響、日系企業をはじめとする外資系企業の取るべき主な対策などを紹介することを目的として作成されています。
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