2024年「フォーチュン・グローバル500」に大湾区企業22社がランクイン、最高は53位【大湾区情報レター Vol.82】

「大湾区情報レター」では、今後、日系企業の皆様に有用と考えられる最新情報をピックアップしお届けしていきます。

 

 

2024年8月5日「フォーチュン・グローバル500」ランキングが発表されました。

今年は大湾区から22社の企業がランクインし、その中で最上位にランクインした企業は依然として中国平安保険集団（以下「中国平安」）で、2019年以降6年連続で大湾区内での同ランキングトップとなっています。

 

 

大湾区内の地域別「フォーチュン・グローバル500」企業

「フォーチュン・グローバル500」にランクインした大湾区企業

 

地域別に見ると、今年は広東省17社、香港5社がランクインしました。広東省のランクイン企業は、主に経済と産業発展の面でより成熟している広州、深圳の二大都市圏に集中しており、内訳は深圳市9社、広州市6社、東莞市1社、仏山市1社となっています。

 

ランキングの変動を見ると、今年ランクインした大湾区企業の中で、中国華潤（China Resource）、中国南方電網、華為（ファーウェイ）、騰訊（テンセント）、比亜迪（BYD）、招商銀行、美的集団（Midea）、広州市建築集団、深圳市投資ホールディングス、広州工業投資ホールディングス、広東省広新ホールディングス、広州医薬集団、長江和記実業（CKハチソン）の13社は、昨年と比較し、上昇もしくは変動なしとなっています。

 

特に注目すべきは、昨年初めてランクインした広州工業投資ホールディングスと広東省広新ホールディングスが、今年はそれぞれ20位と13位へとランキングの順位を上げました。また、香港を拠点とする友邦保険（AIA）が１年ぶりにランキングに返り咲きました。

 

 

 

 

業界別でみる大湾区「フォーチュン・グローバル500」企業

業界別では、主に自動車、電子と電子部品、家電などの製造業をはじめ、銀行・金融、バイオ医薬、インフラ、不動産など様々な業種がランクインしています。特筆すべきは、自動車業界は依然として大湾区の強力な競争力を持つ業界の一つであることです。

 

今年の「フォーチュン・グローバル500」では計10社の中国の自動車及び自動車部品企業がランクインしており、そのうち2社が大湾区企業で、うち1社は12年連続でのランクインしている広州自動車工業集団で、もう1社は比亜迪（BYD）となっています。BYDは昨年と比較すると、ランキングが69位も上昇し、2年連続で同ランキングの上昇幅が最も大きかった企業となっています。

 

売上高の状況から見ると、今年、ランクインした中国企業133社の2023年の総収益は約11兆米ドルとなっており、そのうち大湾区のランクイン企業22社は約1兆4,000億米ドルで、総額の約12.7%をも占めています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【参考情報リンク先】

22家大湾区企业上榜2024年《财富》世界500强，最高排名第53名

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*本記事が記載されている大湾区レターは、以下のリンク先からダウンロードしていただけます。

 

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本記事の目的：

本記事は、主に中国へ進出されている、またはこれから中国進出を検討されている日系企業の皆様を対象に、中国国内での経営活動や今後の中国ビジネスに重大な影響を及ぼしうるような国家・地方レベルの最新の法律法規と関連政策の主な内容とその影響、日系企業をはじめとする外資系企業の取るべき主な対策などを紹介することを目的として作成されています。

 

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