香港・マカオ経由で中国に帰国する旅行者は、手荷物免税額を5,000人民元から12,000人民元に引き上げ【大湾区情報レター Vol.81】

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6月28日午前、中国財政部・税関総署・国家税務総局は、「中国本土と香港の経済連携緊密化取り決め」及び「中国本土とマカオの経済連携緊密化取り決め」（通称「CEPA」）の改定に基づき、2024年7月1日以降、香港またはマカオ経由で中国へ帰国する中国居民を対象に、旅行者が持ち運ぶ手荷物の免税額を従来の5,000人民元から12,000人民元に引き上げると発表した。

 

 

 

適用開始時期

2024年7月1日から、羅湖、福田、深圳湾、高速鉄道の西九龍駅、拱北、香港・珠海・マカオ大橋の6ヶ所のボーダーで適用され、2024年8月1日からは全てのボーダー（マカオと横琴の間の境界線「第一線」を除く）に適用範囲が拡大さる。

 

 

 

適用対象者・範囲

当発表によると、香港・マカオ経由で入国する18歳以上の中国居民が、中国本土外で取得した合理性のある個人使用目的の手荷物品に対し、総額12,000人民元以下の場合は免税となる。

 

また、免税店のあるボーダーで購入した免税品については、上記の海外で取得した手荷物品と合算し、総額15,000人民元以下の場合において免税となる。

 

 

 

特記事項

また、マカオから「第一線」を越えて横琴広東マカオ緊密協力区に入境する場合は、手荷物の免税額については5,000人民元のまま、そして横琴広東マカオ緊密協力区から「第二線」（横琴と中国本土の他地域の間の境界線）を越えて中国本土に入境する場合は、上述の規定に従うことになる。

 

上記の手荷物品の免税許容量の調整以外に、香港・マカオを短期間で複数回往復する旅客の手荷物に関する関連規定及びその他の現行規定に変更はない。

 

 

 

 

改訂前の規定では、

・中国居民が入境の際に持ち込む中国本土外で取得した個人使用目的の物品の総価値が5,000人民元以下の場合、または

・中国非居住者の旅客が持ち込む中国滞在中に使用する物品の総価値が2,000人民元以下の場合、

免税通関が許可されていた。

 

また、中国居民の上記対象物品の総価値が5,000人民元を超えた場合および中国非居住者の上記物品の総価値が2,000人民元を超えた場合は、税関が超過部分のみに対して課税するか、分割できない物品については全額を対象に課税する、となっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【参考資料】

详情来了！自港澳进境居民旅客携带行李物品免税额提高至12000元

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*本記事が記載されている大湾区レターは、以下のリンク先からダウンロードしていただけます。

 

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本記事の目的：

本記事は、主に中国へ進出されている、またはこれから中国進出を検討されている日系企業の皆様を対象に、中国国内での経営活動や今後の中国ビジネスに重大な影響を及ぼしうるような国家・地方レベルの最新の法律法規と関連政策の主な内容とその影響、日系企業をはじめとする外資系企業の取るべき主な対策などを紹介することを目的として作成されています。

 

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