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6月15日より香港⇔北京・上海間、寝台車が導入された直通新幹線(高速鉄道)が運航開始【大湾区情報レター Vol.80】

「大湾区情報レター」では、今後、日系企業の皆様に有用と考えられる最新情報をピックアップしお届けしていきます。

 

 

中国・国家鉄路グループは2024年6月4日、コロナの渡航制限開始前まで運行されていた香港紅磡(ホンハム)駅から北京そして上海へ運航していた普通列車に代わり、6月15日から香港西九龍駅から北京西駅、及び上海の虹橋駅へと走行する新幹線(高鉄)を運行させることを発表しました。この新幹線は、利用者のニーズや利用状況に合わせ、最も需要が大きい週末に運行されます。

 

 

 

初めて寝台車が導入された新幹線

香港西九龍駅と北京西駅・上海の虹橋駅を結ぶこの新幹線は、座席数が600席にまで増加、そして走行時間は従来の普通列車と比べて半分近く短縮されることになります。さらに注目すべき点は、初めて寝台車が導入された点です。

 

仮に、香港発北京行きの便において香港で乗車した場合、夜6時半頃に香港西九龍駅を発車し、翌朝7時前に北京西駅に到着するといった運行スケジュールになります。一方、北京から乗車した場合は、夜8時頃北京西駅を発車し翌朝8時45分頃香港の西九龍駅に到着することになります。速くて便利であり、またホテル一泊分の費用を節約することができます。

 

 

 

 

出入境手続きは「一地両検」でスムーズに

出入境手続きは、以前の普通列車で実施されていた「両地両検(中国側・香港側それぞれで出入境手続き)」から、香港西九龍駅の「一地両検(香港側のみで香港/中国の出入境手続き)」となり、出入境手続きにかかっていた時間が大幅に短縮され、より便利で快適になりました。

 

さらに、新幹線の途中停車駅も追加されたことにより、本土から香港へ行きたい旅客はより多くの内陸部の駅、例えば河北省石家荘駅や浙江省杭州駅などから乗車することができ、香港西九龍駅まで乗り換えなしの直行で行けるようになります。

 

 

 

 

人気観光地の多い湖南省など他の地域への便も

また、香港特別行政区の李家超行政長官は同記者会見にて、6月15日より運航されるこの新幹線において、初めて香港区間から湖南省発着の長距離線を運行されることになり、さらに途中停車駅が6駅新たに追加されることで、張家界(湖南省)や鳳凰古城(湖南省)などの人気の観光地へ香港から直通便で訪れることができるようになることも紹介しました。

 

このほか、短距離の新幹線も増便される予定で、香港西九龍駅―広州東駅の列車が毎日6便増の26便、香港西九龍駅―深圳福田駅の列車が毎日9便増の106便、香港西九龍駅―深圳北駅が13便増の159便になります。

 

これにより、高速列車の香港区間から直通便でアクセスできる駅の数は、開通当初の44駅から78駅へと8割近く増加しました。便数もコロナ前の1日166便から少なくとも200便へと、2割以上増加しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【参考資料】

・香港北京間、香港上海間直通列車、6月中旬より高速鉄道へとアップグレード

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 






 

 

 

 

*本記事が記載されている大湾区レターは、以下のリンク先からダウンロードしていただけます。

 

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本記事の目的:

本記事は、主に中国へ進出されている、またはこれから中国進出を検討されている日系企業の皆様を対象に、中国国内での経営活動や今後の中国ビジネスに重大な影響を及ぼしうるような国家・地方レベルの最新の法律法規と関連政策の主な内容とその影響、日系企業をはじめとする外資系企業の取るべき主な対策などを紹介することを目的として作成されています。

 

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