高齢者向けテクノロジーエキスポにジャパンパビリオン2回目の出展、大湾区における日本企業のネットワーク拡大へ【大湾区情報レター Vol.73】
- 公開日 2023.12.19 | 大湾区(グレーターベイエリア)情報
「大湾区情報レター」では、今後、日系企業の皆様に有用と考えられる最新情報をピックアップしお届けしていきます。
香港最大規模のジェロンテック(高齢者向けテクノロジー)の公共教育イベントである「第7回ジェロンテック・イノベーション・エキスポ&サミット」(以下、「エキスポ」)が11月23日から26日までの4日間、香港コンベンション・アンド・エキシビション・センターで開催されました。その中で、日本専属の展示エリア「ジャパンパビリオン」が設置されたのは今回で2回目となり、「日本の科学技術から医療保健の未来を探る」というテーマで、香港日本人商工会議所会員の9企業などが出展、ウェアラブルデバイス、健康管理アプリ、ソーシャルロボット、移動支援ロボット、介護製品、嚥下困難補助食品およびシャワーサポート機器などの高齢者向けテクノロジーが展示されました。
保健及び医薬品委員会の副会長兼委員会議長、鷲北氏のコーディネートにより、在香港日本国総領事館は日本の厚生労働省が推進する「地域包括ケアシステム」の展示パネルが設置されたほか、ファイン、富士フイルム、三井物産、NEC、オムロン、サラヤ、信興科技、双日、CogSmartなどの日本企業も出展しました。鷲北氏は、昨年初めて出展したジャパンパビリオンが業界やメディアから広く反響を呼び、今年も再度出展することで、医療および保健関連の製品、技術、サービスを消費者に引き続き紹介していくことを期待しています。また鷲北氏は、大湾区での高齢者向け製品とサービスのビジネスチャンスを開拓し、日本企業の大湾区ネットワークを広げていきたいと語りました。
認知障害の早期予防アプリ「BrainUp」
今回が初出展となるCogSmart社は、ウェアラブルデバイスを活用した認知障害の早期予防・管理のためのアプリケーション「BrainUp」を展示しました。BrainUpはユーザーの活動量や食事などの情報を記録し、健康管理のアドバイスを提供するほか、パーソナライズされた毎日の運動に関して脳の健康分析や生活習慣の提案を行うことができます。
2年半前より香港にソフトミールを導入している三井物産は、嚥下障害の程度に合わせた冷凍および常温のソフトミールを展示しました。今年から新登場の中華風ソフトミール、ごま風味チキン、野菜回鍋肉、ミルク風味チキンなどとソフトミールのおかゆと一緒に温めるだけで食べられます。
また、オムロンが展示した心電計付き上腕式血圧計は血圧の測定だけでなく、心電図を測定して心房細動の有無を検出し、脳卒中や心筋梗塞の予防に役立ちます。僅か30秒で血圧と心電図の測定が一度に完了し、アプリでは医師参照用に完全な心電図を表示することができます。
「ジェロンテック・イノベーション・エキスポ&サミット」は、香港政府と香港社会服務協議会(The Hong Kong Council of Social Service)が共同で主催し、香港サイエンスパーク(Hong Kong Science and Technology Parks Corporation)が協力しています。今年は200以上の出展者が集まり、世界各地から約800以上のジェロンテックのイノベーション製品や応用ソリューションが展示され、過去最多となりました。
・高齢者向けテクノロジーエキスポにジャパンパビリオン2回目の出展、大湾区における日本企業のネットワーク拡大へ(香港経済日報 11月27日)
*本記事が記載されている大湾区レターは、以下のリンク先からダウンロードしていただけます。
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本記事の目的:
本記事は、主に中国へ進出されている、またはこれから中国進出を検討されている日系企業の皆様を対象に、中国国内での経営活動や今後の中国ビジネスに重大な影響を及ぼしうるような国家・地方レベルの最新の法律法規と関連政策の主な内容とその影響、日系企業をはじめとする外資系企業の取るべき主な対策などを紹介することを目的として作成されています。
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