【中国】香港・マカオから広東省10都市に入国する外国人に対し、6日間の地域ビザ免除政策を開始。
コロナ前であれば、日本人は中国へビザ無しでも2週間滞在が可能であった。しかし、コロナ後は政情の悪化も伴い、ビザ無しでの中国への入国が出来なくなってしまった。
その後も限定的ではあるが、海南島への観光はビザ無しでも入国可、そして、深セン市、珠海市、厦門市への訪問であれば、ビザ無し日本人でもVISA on Arrivalという現地に到着する際に申請できるビザの特別版「特区旅遊ビザ」の申請・発行により中国へ入国が許されていた。
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ところがここ最近、中国のビザや入国条件が緩和傾向にあるようだ。
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外国人が香港・マカオから広東省内10都市への団体ツアーであれば、ビザ免除で6日間の滞在が可能に
国務院弁公庁はこのほど、「観光消費の潜在力を引き出し、観光産業の質の高い発展を促進するための一定の措置」を発表し、インバウンド観光の強化、ビザ・通関政策の最適化、インバウンド観光サービスの向上などを明確に打ち出した。
公安部と中国大陸の国家出入国管理局は、外国人でも香港・マカオから中国本土の大湾区9都市+汕頭地区に観光目的で入国する場合、144時間(すなわち6日間)のビザ免除を認める、地域ビザ免除政策の実施を発表した。
ビザ免除を申請する外国人は、以下の条件を満たす必要がある::
・中国との国交が樹立されている国の外国籍である(日本も含まれる)
・国籍を証明する有効なパスポート(有効期限3ヶ月以上)を所持し、渡航に必要な入国条件を満たしている
・2名以上のツアー・グループの団体旅行である
・香港とマカオで合法的に登録された旅行代理店を通して手配されている
またビザ免除における中国の滞在期間に応じた、144時間以内の日付と座席が確定された航空券または関連証明書を所持し、一時入国外国人入国カードに記入し、国境管理当局の質問を受けなければならない。
関係部門は、パスポートやその他の国際旅券の有効期限が3ヶ月未満である場合や、中国の当局による入国拒否のスタンプがある場合、過去3年間に不法出入国、不法居住、不法就労の記録がある場合などは申請できないと注意を促している。
対象範囲:
広州、仏山、肇慶、深圳、東莞、恵州、珠海、中山、江門、汕頭に限定。
上記10都市の出入港は一般に開放され、団体出入港の方式が採用されている。
その他の地域ビザ免除実施地区
中国公安部と国家出入国管理局は、観光産業の質の高い発展を全面的に支援するため、中国のビザなし入国政策の実施に向けた取り組みを行い、対外開放の拡大と人的交流の円滑化を積極的に支援し、外国人観光客のインバウンド観光ニーズに対応するために複数の措置を講じると発表している。
また公安部と国家出入国管理局は、外務省と協力し中国に渡航する外国人により多くのルートと施設を提供することを表明しており、広東省10都市以外でも実施されており、その他地域のビザなし入国政策の取り組みとして、
・上海のクルーズ船の外国人ツアーグループの15日間のビザなし入国、
・海南の59カ国のインバウンド観光の30日間のビザなし入国、
・広西チワン族自治区桂林(アセアン10カ国のツアーグループ限定)の144時間のビザなし入国
などが実施されている。
【参照記事】
本記事の目的:
本記事は、主に香港へ進出されている、またはこれから香港進出を検討されている日系企業の皆様を対象に、香港での経営活動や今後の香港ビジネスに重大な影響を及ぼしうるような最新の法律法規と関連政策の主な内容とその影響、日系企業をはじめとする外資系企業の取るべき主な対策などを紹介することを目的として作成されています。
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