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深圳市、AI行動計画を発表 大湾区にインテリジェント・コンピューティング・ハブを構築【大湾区情報レター Vol.62】

「大湾区情報レター」では、今後、日系企業の皆様に有用と考えられる最新情報をピックアップしお届けしていきます。

 

 5月30日、上海市と北京市で人工知能(以下、「AI」)の発展に関する政策が発表された事に続き、深圳市は31日、大湾区にインテリジェント・コンピューティングのハブを構築し、香港企業、研究機関、大学と連携し深圳・香港AIコンピューティング・エンパワーメント・センターを設立するための行動計画を発表しました。

 

 

深圳市におけるAIの高品質開発と高度応用を加速するための行動計画とは

 深圳市は「深圳市におけるAIの高品質開発と高度応用を加速するための行動計画(2023-2024年)」(以下、「行動計画」)に関する通知を発表しました。行動計画では、深圳市が新世代のAIの革新的発展のための国家試験区とAIの革新的応用のための国家パイロットゾーンを建設し、AIの世界的な先駆け都市を創造するために全力を尽くし、都市の質の高い発展を後押しすることを提案しています。


 行動計画では、インテリジェント・コンピューティング・クラスタの供給強化に関して、2023年末までに開始する鵬城クラウドブレーンIIIプロジェクトの立ち上げを含む、都市レベルのプラットフォーム構築、大湾区でのハブ構築、企業レベルのプラットフォーム構築を提案しており、香港企業、科学研究機関、大学などと連携し、深圳・香港AIコンピューティング・エンパワーメント・センターを設立します。

 

 

 

広東省人型ロボット製造革新センターの設立

 行動計画は、汎用大型モデル、AIコンピューティング・チップ、AIセンサー、AIロボット、AIネット・コネクテッド・ビークルの分野に重点を置き、主要なAI技術支援プログラムを実施し、国内外のチップとアルゴリズムに基づくオープンソースの汎用大型モデルの作成支援、商業用汎用大型モデルの継続的な開発において主要企業を支援、汎用具現化AIロボットの研究開発と応用の開始に重点を置くと述べています。

 

 コア技術の研究プログラムの支援プロジェクトを実施、科学研究機関と企業が共同で5つ以上のAI共同実験室を設立することの支援、広東省人型ロボット製造革新センター設立を加速します。

 

 

AIへの投資拡大を支援

 行動計画ではまた、現地の大手企業がAIへの投資を拡大するよう支援し、国内外の大手企業による深圳でのAI子会社の設立を促進し、中核的競争力を持つ革新的な有力企業を多数育成し、1,000億人民元規模の有力企業をインキュベートすることを提案しています。

 

 さらに、行動計画では、質の高いデータ要素取引市場を育成し、ハイレベルな人材プールを構築することが述べられています。資本保障面では、政府主導投資ファンドの役割を果たし、ファンド資源を調整・統合し、1,000億人民元規模のAIファンドのクラスタを形成するとしています。

 

 

 

 

 

 

 

【参考資料】

・深圳市、AI行動計画を発表 大湾区にインテリジェント・コンピューティング・ハブを構築

(HKET 5月31日)

 

 

 

 

 

 

*本記事が記載されている大湾区レターは、以下のリンク先からダウンロードしていただけます。

 

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本記事の目的:

本記事は、主に中国へ進出されている、またはこれから中国進出を検討されている日系企業の皆様を対象に、中国国内での経営活動や今後の中国ビジネスに重大な影響を及ぼしうるような国家・地方レベルの最新の法律法規と関連政策の主な内容とその影響、日系企業をはじめとする外資系企業の取るべき主な対策などを紹介することを目的として作成されています。

 

免責事項:

  1. 本資料はあくまでも参考用として作成されたものであり、法律や財務、税務などに関する詳細な説明事項や提案ではありません。
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