4.2兆人民元市場を取り込む 広東省、デジタルホーム産業クラスタを構築【大湾区情報レター Vol.61】
- 公開日 2023.06.22 | 大湾区(グレーターベイエリア)情報
「大湾区情報レター」では、今後、日系企業の皆様に有用と考えられる最新情報をピックアップしお届けしていきます。
5月10日、仏山市で広東省家具産業のデジタル化に関するキックオフ会議が開催され、広東省工業情報化部の指導及び広東家具協会の主導による「広東省家具産業企業のデジタル化変革のためのガイドライン」(以下「ガイドライン」)が正式に実施となりました。
広東省は共同でエコロジーで高品質なホームデジタル化産業クラスタを構築します。ガイドラインの全体目標によると、2025年までに同省の家具産業はデジタル化変革と応用の新レベルに達すること、業界全体の情報・工業の統合レベルは50%に達すること、一定規模以上企業は85%に達することとし、5G完全接続工場、スマート製造実証工場、優れた応用シナリオが多数育成される、とされています。
「2022年中国家庭消費者クチコミ白書」では、住宅建材産業の市場規模が4.2兆人民元を超えると掲載されています。広東省家具協会の王克会長は、新しい消費傾向により、消費のアップグレードの新しいラウンドに適応するための新しい要件が家庭用家具業界に提示されている、と述べました。5G、モノのインターネット(IoT)、ビッグデータの包括的な応用により、業界全体がデジタル化の時代に入り、デジタル経済と実体経済が深く統合されるデジタル産業クラスタの時代に入りました。
先日、入札ブランド調査研究公示サービスプラットフォームが「2023年中国家具産業競争力トップ100企業」を発表し、広東省はランクイン企業の45%を占め、他の省・市を大きく上回りました。デジタル時代の業界発展において直面した新たな課題を前に、「広東家庭用家具」はどのように黄金の看板を磨き続けることができるのでしょうか。2022年、東莞市と仏山市は共同で申請した「仏莞家庭用家具産業クラスタ」が工業情報化部の第3次先進製造クラスタに選定され、東莞市、大嶺山鎮、厚街鎮、仏山市、九江鎮、龍江鎮、楽従鎮が家具産業の育成を支援する政策をそれぞれ発表しています。広東省の家具産業がデジタル変革することにより、「家庭用家具デジタル化産業クラスタ」へとアップグレードされることになります。
指針には、デジタル変革の重要な側面の一つは、研究開発設計の変革、消費のアップグレードへの対応、スマートホーム(家具と家電一体化)、スマートオフィス、スマートホテル、スマート医療、多機能製品の開発に注力し、子供用、ヘルスケア用、アウトドア、キャンプ家具の開発を加速し、住宅全体の家具オーダーメイドやトータル内装家具オーダーメイドを着実に推進することであると記載されています。
【参考資料】
・4.2兆人民元市場を取り込む 広東省、デジタルホーム産業クラスタを構築
*本記事が記載されている大湾区レターは、以下のリンク先からダウンロードしていただけます。
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本記事の目的:
本記事は、主に中国へ進出されている、またはこれから中国進出を検討されている日系企業の皆様を対象に、中国国内での経営活動や今後の中国ビジネスに重大な影響を及ぼしうるような国家・地方レベルの最新の法律法規と関連政策の主な内容とその影響、日系企業をはじめとする外資系企業の取るべき主な対策などを紹介することを目的として作成されています。
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