大湾区のGRP、13兆人民元を突破【大湾区情報レター Vol.58】
- 公開日 2023.05.11 | 大湾区(グレーターベイエリア)情報
「大湾区情報レター」では、今後、日系企業の皆様に有用と考えられる最新情報をピックアップしお届けしていきます。
広東省、香港、マカオの統計部門は、2022年の経済データを相次いで発表しました。データによると、2022年大湾区のGRP(地域総生産)は13兆人民元を超えました。総合力が大幅に強化され、国際的な一流ベイエリアと世界的な一流都市群の構築という目標に向かって加速しています。
中山大学地域開放協力研究所の毛艶華所長は、「三重の圧力」*に直面しながらも、大湾区の経済は着実に発展を続け、地域市場の活力と高い成長性を示している、と述べました。さらなる開放、革新、国際化を進め、大湾区は新しい「双循環」の発展パターンを構築するための重要な架け橋となりました。
*需要の縮小、供給の衝撃(石油石炭など原材料の価格高騰)、経済の先行きに対する市場の期待の低下、の3つの圧力を指します。
「大湾区発展計画概要」が公表されてから4年余り、数多くのデータが開示されました。広東省統計局のデータによると、2022年大湾区本土9都市のGRPは104兆681億人民元となりました。香港政府統計局が発表したデータによると、香港の2022年GRPは2兆827億香港ドル、2022年の平均為替レートで換算すると約2兆428億人民元になります。また、マカオ政府が発表したデータによると、マカオのGRPは1,773億マカオパタカ(約1,470億人民元)となりました。その結果、大湾区全体のGRPは13億兆人民元を超えることとなりました。
珠江の河口に位置する、夜間の衛星画像で見ると格別にきらきら輝くこの地域は、中国で最も開放的で経済が最も活発な地域の一つです。世界地図で見ると、大湾区はサンフランシスコ湾、ニューヨーク湾、日本の東京湾とともに、世界四大ベイエリアと呼ばれています。
近年、広東省、香港、マカオの各地区および関連部門の強力な推進の下、大湾区の建設は急ピッチで進み、香港とマカオの発展に新たな空間を広げ、新たな勢いを注入し、「一国二制度」の新たな内容の実践を常に充実させ、「一国二制度」の活力を顕在化させていきます。
大湾区は、大きな可能性および大きな空間を示しています。2022年末、広東省、香港、マカオ政府は共同で「大湾区世界投資促進会議」を開催し、会場において協力プロジェクト計853件、投資総額2兆5千億人民元が成立しました。広東省政府は年初の政府業務レポートにおいて、2023年の広東省の経済・社会発展の主な想定目標は5%以上の経済成長であり、大湾区9都市の目標成長率はほぼこれを上回ると言及しました。香港政府は以前、2023年の香港の成長率を3.5%から5.5%と予想しており、マカオの経済も同様に回復することを一部機関は見込んでいます。
【参考資料】
*本記事が記載されている大湾区レターは、以下のリンク先からダウンロードしていただけます。
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本記事の目的:
本記事は、主に中国へ進出されている、またはこれから中国進出を検討されている日系企業の皆様を対象に、中国国内での経営活動や今後の中国ビジネスに重大な影響を及ぼしうるような国家・地方レベルの最新の法律法規と関連政策の主な内容とその影響、日系企業をはじめとする外資系企業の取るべき主な対策などを紹介することを目的として作成されています。
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