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2022年広東省経済統計速報発表 第二次産業経済貢献度は50%超【大湾区情報レター Vol.57】

「大湾区情報レター」では、今後、日系企業の皆様に有用と考えられる最新情報をピックアップしお届けしていきます。


 

 

 

3月31日、広東省統計局と国家統計局広東調査総隊は共同で「2022年広東省国民経済・社会発展統計公報」(以下、「統計公報」)を発表しました。

 当データによると、2022年、広東省GRP(地域総生産)は13兆人民元の大台に近づき、成長率は1.9%でした。この1年間、広東省の第二次産業は2.5%成長とGRP全体の52.9%に相当し、2021年と比較しさらに上昇しました。同年の全工業の付加価値額は前年比2.6%増となりました。一定規模以上工業付加価値額は1.6%増加し、そのうち、ハイテク製造業の付加価値額が29.9%を占め、先進製造業の付加価値額のシェアは55.1%に達しました。

 

 広東省統計局が発表した経済オペレーションに関する分析によると、過去1年間で、広東省は経済を安定させるための一連の政策の継続的な推進により、景気は、一年を通じて変動があったものの、回復方向となっています。


都市と地方の住民の所得格差はさらに縮小

 

 全体として、2022年における広東省の供給側は基本的に安定し、固定資産投資の仕組みは最適化され、マーケットにおける販売についても全体的に安定しており、輸出入総額は緩やかな成長を達成しました。その他、公共サービスが継続して強化され、経済発展の質をさらに向上させました。

 

 GRPの統一集計方法による結果では、2022年の広東省のGRP (会計速報値)は12兆9,118億5,800万人民元となり、前年比1.9%の増加となりました。一人当たりGRPは101,905人民元(約15,151米ドル)で、1.7%の増加でした。

 

 地域別では、珠三角中核地区が広東省GRPの81.1%を占め、東部地区が6.1%、西部地区が7.1%、北部生態開発地区が5.7%となっています。珠三角中核地区、東部地区、西部地区、北部生態開発地区のGRPは、前年比で2.1%、0.6%、0.8%、0.9%の増加をそれぞれ記録しました。

 

 2022年、広東省の一人当たり可処分所得は47,065人民元となり、前年比4.6%増となりました。一人当たり可処分所得の増加と同時に、都市と地方の住民の所得格差のさらなる縮小もみられました。

 都市―地方別にみると、都市住民の一人当たり可処分所得は56,905人民元で3.7%の増加、地方住民の一人当たり可処分所得は23,598人民元で5.8%の増加となっています。都市と地方の住民の所得比は2.41:1と、前年の2.46:1からさらに減少しました。

 雇用の安定面では、2022年には新型肺炎流行や大卒者の人数が過去最高となるなどの影響が重なったにもかかわらず、広東省の雇用は基本的に安定状態を維持しました。2022年12月末までに、広東省内の市町村で合計132万600人の新規雇用が増え、合計10万5,100人の就職困難者が就職を実現しました。

 

製造業投資は2年連続で2桁成長を維持

 「統計速報」によると、2022 年において広東省の工業投資は 10.3% 増加し、固定資産投資の 27.9% を占めました。これは、高品質開発を達成し、広東省の工業企業が生産能力を拡大、変革、アップグレードし続けるための優れた土台を築いたことを示しています。

 

 その中で、先進製造業投資17.8%とハイテク製造業投資25.5%と、前年比で大幅に増加しました。これらは、製造業投資が、2021 年の 18.7% の増加に加えさらに12.2% の増加を実現し、2 年連続で 2 桁増となったことの下支えとなりました。

 

 2022年、広東省内のハイテク製造業の付加価値額は前年比3.2%増となり、一定規模以上工業付加価値額の29.9%を占めました。そのうち、医薬品製造業は15.1%、電子・通信設備製造業は1.0%、コンピューター・オフィス設備製造業は12.6%、航空・宇宙及び設備製造業は7.1%、医療機器設備・器具器械製造業は8.3%の成長を遂げています。

 

 先進製造業の付加価値額は前年度比2.5%増加し、一定規模以上工業付加価値額の55.1%を占めました。中でも、ハイエンド電子情報製造業は1.6%増、バイオ医薬・高性能医療機器製造業は12.5%増、先進設備製造業は9.6%増となりました。

 特筆すべきは、この1年間で、広東省の新エネルギー産業が急速に成長したことです。新エネルギー産業クラスタは、売上高が19.7%増、付加価値額が12.6%増となりました。そのうち、2022年の新エネルギー車の生産台数は129万7,300台に達し、2021年比で142.3%増加、充電スタンドは91.2%、風力発電装置は52.7%、太陽電池は43.1%の成長を見せました。


 同様の成長傾向は新エネルギー製品の輸出にも反映されており、昨年、広東省の電気自動車、太陽電池、リチウムイオンバッテリーの輸出はそれぞれ4.7倍、45.3%、42.6%と大幅に増加しました。

 

 

 

【参考資料】

・2022年広東省経済統計速報発表 第二次産業経済貢献度は50%超

 

 

*本記事が記載されている大湾区レターは、以下のリンク先からダウンロードしていただけます。

 

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本記事の目的:

本記事は、主に中国へ進出されている、またはこれから中国進出を検討されている日系企業の皆様を対象に、中国国内での経営活動や今後の中国ビジネスに重大な影響を及ぼしうるような国家・地方レベルの最新の法律法規と関連政策の主な内容とその影響、日系企業をはじめとする外資系企業の取るべき主な対策などを紹介することを目的として作成されています。

 

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