広州南沙港の越境EC輸出入額 初めて1,000億人民元を突破【大湾区情報レター Vol.49】
- 公開日 2022.12.6 | 大湾区(グレーターベイエリア)情報
「大湾区情報レター」では、今後、日系企業の皆様に有用と考えられる最新情報をピックアップしお届けしていきます。
広州税関によると、今年1〜10月、広州南沙港の越境EC輸出入額が初めて1,000億人民元を超え、前年同期比3.7倍の大幅増となりました。輸出先は116の国と地域に及び、「一帯一路」沿線国への輸出は390億人民元超えとなり、前年比7.5倍の増加、RCEP加盟国への輸出は303億6,000万人民元で前年比9.1倍の増加となりました。
毎年恒例の11月11日独身の日のEコマースプロモーションは終わりましたが、南沙の越境ECの熱気が収まることを知りません。11月23日、広州南沙総合保税区の越境EC企業の倉庫では、100種類を超える商品が整然と棚に並び、数千個の小包が複数のベルトコンベアを流れていき、スタッフが手際よく梱包しトラックに積み込まれていきました。
「消費者はマウスをクリックするだけで越境ECサイトで注文、商品は税関情報システムで自動的に照合、迅速に審査が行われることにより通関手続きを完了、企業はすぐに商品を梱包し配送できるため、広州市内の消費者は早ければ当日中に南沙総合保税区から発送された越境EC商品を受け取ることができます。」広州税関管轄の南沙税関越境EC取引監督課の劉琦副課長はこのように語りました。
越境ECの新業態の急速な発展に伴い、中国製品の海外への進出スピードも加速し続けており、逆「海淘*」が新たなブームとなり、海外居住の華人華僑の人々も「爆買」のお手軽さを享受できるようになりました。南沙税関は、南沙自由貿易試験区の優位性と広州白雲空港の発達した航空輸送ネットワークを組み合わせ、大湾区空港共用国際貨物運送センターを新たに構築し、越境EC企業により柔軟で利便性の高い輸出物流ルートを提供し、越境物流チェーンをさらに最適化しました。リモートカーゴセンターを利用することで、出発の12時間前に南沙自由貿易試験区で空港の事前セキュリティチェックと税関検査の手続きをワンストップで行い、税関への車両登録と封印施錠作業を行った後、輸出貨物を広州白雲空港に直接届けることができ、港での通関時間をさらに短縮することができます。
*海淘(ハイタオ):中国の消費者がネットを通して海外サイトで買い物すること
【参考資料】
・広州南沙港の越境EC輸出入額 初めて1,000億人民元を突破
*本記事が記載されている大湾区レターは、以下のリンク先からダウンロードしていただけます。
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本記事の目的:
本記事は、主に中国へ進出されている、またはこれから中国進出を検討されている日系企業の皆様を対象に、中国国内での経営活動や今後の中国ビジネスに重大な影響を及ぼしうるような国家・地方レベルの最新の法律法規と関連政策の主な内容とその影響、日系企業をはじめとする外資系企業の取るべき主な対策などを紹介することを目的として作成されています。
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