2022年中期グローバルユニコーン企業ランキング発表 大湾区から62社がランクイン【大湾区情報レター Vol.44】
- 公開日 2022.09.27 | 大湾区(グレーターベイエリア)情報
「大湾区情報レター」では、今後、日系企業の皆様に有用と考えられる最新情報をピックアップしお届けしていきます。
8月30日、広州市黄埔区と広州ハイテク産業開発区、広州市商務局、胡潤百富(Hurun Report)が共同で、2022年グローバルユニコーン企業CEO大会を広州で開催しました。
胡潤研究所が発表した「2022年中期グローバルユニコーン企業ランキング」(以下、「ランキング」)によると、2022年6月時点で世界のユニコーン企業の数は1,312社に達していることが分かりました。そのうち、米国は625社で、世界のユニコーン企業総数のほぼ半分を占めています。中国は312社で2位、そしてそのうち大湾区のユニコーン企業は計62社になっています。
注目すべきは、この半年間で広州で新たにユニコーン企業が9社増加したことです。また同日、Hurun Reportは黄埔区および広州ハイテク区と協力し、大湾区に総投資額が100億人民元となるユニコーン基地を黄埔区に設置すると発表しました。
中国のトップ10のうち3社が大湾区企業
ユニコーン企業とは、10億米ドル以上の価値を持つ未上場企業を指しています。ランキングによると、世界48カ国259都市に、合計1,312のユニコーン企業が分布していることがわかります。企業の平均年数は設立8年となり、ソフトウェアとサービス企業が80%を占めており、物理的な製品を販売している企業は20%に過ぎません。そして52%がB2B企業で、48%が消費者への直接販売となっています。また、世界のユニコーン企業の価値総額は27.9兆人民元です。
世界のユニコーン企業総数においては、フィンテック業界が168社で引き続きトップ、次いでeコマースの127社、ソフトウェア・サービスの127社となっています。また、世界的な低炭素化の流れの中で、新エネルギー産業は活況を呈しており、11社増の27社のユニコーン企業がランクインしています。
大湾区からは合計62社がランクインし、総額は1兆7,745億人民元となりました。広州は計19社、そのうち黄埔区だけで文遠知行(WeRide)、慧智微(SMARTER MICRO)、如祺出行(Ruqi Mobility)、奧動新能源(Aulton)、粵芯半導体(CanSemi)の5社がランクインしています。2021年12月末に胡潤研究所が発表した世界のユニコーン企業ランキングと比較すると、黄埔区からは半年で新たに3社がランクインしました。
文遠知行、如祺出行、奧動新能源はいずれも自動車製造の新勢力ユニコーン企業で、黄埔区の新エネルギーとインテリジェント・コネクテッド産業の活発な発展を象徴しています。
グローバルユニコーン基地広州に開設
会見では、Hurun Reportが黄埔区および広州ハイテク区と協力し、大湾区でのユニコーン基地建設に投資することも発表されました。契約によると、このプロジェクトは100億人民元を投資し、Hurun Reportのトップ500ランキング、富豪ランキング、ユニコーン企業ランキングなどのデータを結集し、新世代情報技術やスマート製造などのハイテク産業チェーンを育成・科技転換プラットフォームを共同で構築し、ユニコーン企業の「発信地」を創り出します。
黄埔区、広州ハイテク区の責任者は、これらの区がイノベーションチェーンと産業チェーンの深い統合を推進しており、「スタートアップ 企業― ハイテク企業- ガゼル企業 ― ユニコーン企業 -100億レベルのハイテク企業」の科技企業の段階的育成計画を発表し、ハイテク企業数が2015年の200社以上から2021年の2,300社と8倍以上となり、数量では中国内の経済開発区中での1位に輝いた、と述べました。
【参考資料】
・2022年中期グローバルユニコーン企業ランキング発表 大湾区から62社がランクイン
*本記事が記載されている大湾区レターは、以下のリンク先からダウンロードしていただけます。
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本記事の目的:
本記事は、主に中国へ進出されている、またはこれから中国進出を検討されている日系企業の皆様を対象に、中国国内での経営活動や今後の中国ビジネスに重大な影響を及ぼしうるような国家・地方レベルの最新の法律法規と関連政策の主な内容とその影響、日系企業をはじめとする外資系企業の取るべき主な対策などを紹介することを目的として作成されています。
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