2022年フォーチュン・グローバル500に大湾区から24社がランクイン【大湾区情報レター Vol.42】
- 公開日 2022.08.17 | 大湾区(グレーターベイエリア)情報
「大湾区情報レター」では、今後、日系企業の皆様に有用と考えられる最新情報をピックアップしお届けしていきます。
8月3日、フォーチュンチャイナは2022年のフォーチュン・グローバル500ランキングを発表し、今回、大湾区からは計24社がランクインしました。
今年のランキングを見ると、広東省の企業が昨年より1社多く17社、香港の企業が7社ランクインしています。大湾区のフォーチュン500企業の数は全体的に安定したレベルにあります。
今回新たにランクインしたのは、いずれも深圳の企業となっています。436位の比亜迪股份有限公司(BYD)と441位の順豊控股股份有限公司(SF Express)は、それぞれ自動車製造と総合エクスプレス物流サービスを主な事業としています。また、2021年12月に本部を深圳に移転した中国電子信息産業集団有限公司が、大湾区企業としてランクインしました。
今回のランキングに掲載された産業の分布から判断すると、大湾区の産業構造は、より最適化されたという特徴を示しています。今年のフォーチュン 500に選ばれた大湾区の企業は、電子・電子部品、製造業、インターネット・通信、家電、銀行・金融、生物医薬、インフラ建設、不動産など幅広い分野に及んでいます。特に、製造業と電子情報産業は明らかに優位性があります。
都市別分布としては、今年のランクインした企業のうち10社が深圳を拠点としており、大湾区では第1位、次いで香港の7社、広州の4社、佛山、珠海からの3社となっています。
2021年、世界経済の下振れ圧力が強まったにもかかわらず、テンセントホールディングス、碧桂園ホールディングス、招商局集団有限公司、美的集団股份有限公司、中国太平保険集団有限責任公司、広州市建築集団有限公司、深圳市投資ホールディングス、広州医薬集団有限公司、珠海格力電器股份有限公司など9社が前年度より順位を上げました(新規ランクイン企業を除く)。その中で、広州市建築集団有限公司の順位は昨年の460位から今年の360位に上昇し、大湾区企業の中で最も躍進しています。
統計によると、今年のフォーチュン500ランクイン企業の売上高合計は約37.8万億米ドルで、前年比19.2%の大幅増(ランキング史上最大の増加率)、これは同年の世界GDPの5分の2に相当します。一方、中国全国では今年145社がランクインしており、ランクインしている企業数では中国が引き続き世界でトップとなっています。
【参考資料】
・2022年フォーチュン・グローバル500に大湾区から24社がランクイン
*本記事が記載されている大湾区レターは、以下のリンク先からダウンロードしていただけます。
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本記事の目的:
本記事は、主に中国へ進出されている、またはこれから中国進出を検討されている日系企業の皆様を対象に、中国国内での経営活動や今後の中国ビジネスに重大な影響を及ぼしうるような国家・地方レベルの最新の法律法規と関連政策の主な内容とその影響、日系企業をはじめとする外資系企業の取るべき主な対策などを紹介することを目的として作成されています。
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