香港、世界で最も自由な経済体にランクイン【大湾区情報レター Vol.85】
- 公開日 2024.12.9 最終更新日 2024.12.25 | 大湾区(グレーターベイエリア)情報
「大湾区情報レター」では、今後、日系企業の皆様に有用と考えられる最新情報をピックアップしお届けしていきます。
10月16日、フレーザー研究所は「世界の経済自由度年次報告2024年版」(以下「2024年次報告」)を発表しました。その中で香港は165カ国中、昨年度から1つ順位を上げ、世界における経済自由度1位にランクインしました。 2024年次報告書で評価された5つの分野のうち「国際貿易の自由」と「レギュレーション」においては、香港が世界1位となり「通貨の健全性」においても、世界3位に浮上しました。
香港特別行政区政府の正しい政策を反映
「香港は自由な経済体であり、最新ランキングで1位に返り咲いたことは、香港は適切な規制のもとで市場に自由を与えており、正しい政策が反映されていることを示している。香港経済は過渡期を迎えており、課題はより大きいが、経済を刺激する施策は現実的なものである。」
と香港特別行政区行政長官ジョン・リー氏は述べています。
またジョン・リー氏は、
「現在の経済成長の中で新たな成長点を見出すことを望んでおり、過去に香港においてコモディティ貿易は発展してこなかったが、現在、香港に非鉄金属倉庫を設置する意向を示している世界的な商品トレーダーがおり、特区政府もこれを好機と捉え、他のコモディティ貿易チームを香港に誘致し、発展させる。」
とも述べています。
自由市場の強みが国際的に認められていることがランキングに反映
香港特別行政区政府のスポークスマンは、
「香港は長期にわたって、自由市場の優位性を十分に発揮し、自由で開放的、効率的且つ公正なビジネス環境を維持しており、今回のランキングはこの優位性が国際的に認められていることを十分に反映している。」
と述べました。
同スポークスマンは、
「香港の自由市場と優れたビジネス環境は、コモン・ロー制度の実施、法治の優良さ、司法機関の独立による裁判権の行使、カネ、モノ、ヒト、データ等の生産要素の自由な流れ、シンプルな税制、低税率、便利なビジネス環境、市場の効率性と透明性、規制制度が国際的なルールに沿っているなどを含む「一国二制度」の独特な制度的優位性に恵まれており、これらの要素が、香港を理想的なビジネス都市にしている。」
とも述べています。
今後の見通しについて同スポークスマンは、
「中国からの強固な支持を受け、香港は引き続き積極的に国家発展の全体情勢に溶け込み、国家発展戦略と歩調を合わせ、自由で開放的なビジネス環境を維持・改善し、国際企業の誘致、中国本土企業の海外進出を支援する双方向の役割を果たし続ける。」
と述べました。
【参考資料】
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