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香港で取得する中国Mビザ申請最新状況について

 

先日ご紹介いたしました記事「7月10日より香港・マカオの永住権を持つ外国人が中国本土への通行証(回郷証)申請可能」は、香港・マカオの永住権を持つ外国人にとって嬉しいニュースとなりました。

 

ただ、一方で、本日時点(2024年7月26日)では、以前のような日本国籍パスポートでの査証免除(ビザ無し)による中国本土渡航(15日以内)が引き続き停止されており、両国間で積極的に協議は行われているものの、いつ再開するか見込みがつかない状況となっております。

 

そこで、今回は短期出張目的である商業貿易ビザ「Mビザ」の香港での申請に関する最新状況をご案内します。

 

 

 

商業貿易ビザ「Mビザ」とは:

「Mビザ」は、中国国内の子会社や取引先からの招聘(しょうへい)に基づいて発行されるビザとなります。そのため、当ビザで中国に入国した場合、可能なのは、取引先との商談、展示会への参加などとなっており、現地企業での就労はできないことに注意が必要です。(*現地企業の一員として業務を行う場合には、必ず現地企業がビザスポンサーとなりZビザを取得し、就労居留許可を取得しなければいけません)

 

香港での中国ビザ申請は、湾仔にある「香港中国ビザセンター(香港中國簽證申請服務中心)」で受け付けをしています。

 

 

 

 

香港中国ビザセンターではウォークインでの申請受付

昨年までは、オンラインにて事前予約と事前申請が必要となっておりましたが、現在ではオンライン申請書(ダウンロード、印刷、署名が必要)を持参して、平日9:00-15:00の受付時間内であれば、いつでもウォークインにて当センターで申請書類を提出することができます。

 

申請に必要な情報は学歴、職歴、中国滞在歴等の本人情報だけではなく、妻子、父母を含む家族情報や過去のビザ取得歴、渡航スケジュールや滞在費用負担先等々、かなり多岐にわたります。また、中国国内の法人・機関が発行した招聘状の情報を網羅した、要件を満たす形で作成する必要があります。

 

 

 

 

ビザセンターでの申請当日の流れ

まずセンターに行くと入口にて整理番号が渡され、順に着席した席から、係員の指示のもと徐々に進んでいき、まずはチェックインカウンターにて申請書類の確認が行われます。

 

週明け(月、火)は混んでいる印象で、朝9時過ぎにセンターに行ったにもかかわらずかなり(少なくとも1時間以上)待たされることになりました。

 

チェックインカウンターにて申請書類が確認され、不足等がなければ、再度整理番号が渡され、窓口に行き再度書類審査を経て、問題なければパスポートを預け、受領証を受け取ります。

 

チェックインカウンターでの確認時に、写真や要求書類のコピー(例えば香港IDカードのコピー)などの不足があった場合でも、センター内の別カウンターにて写真撮影や書類のコピーができます。

 

その後、受領証を支払い窓口にもっていき、ビザの申請料の支払いを行います。

ビザ代金支払いは香港ドルで現金もしくはEPS(香港のデビットカード)での支払いとなります。

 

「加急」(エクスプレス)で申請の場合は、3稼働日後(午前提出、午後受取)に、「普通/正常」(ノーマル)で申請された場合は、申請日から4稼働日後に受領することができます。

 

申請後、最終的に全て問題なければ、受領証記載のビザ発行予定日に再度ビザセンターへ出向き、ビザと預けたパスポートを取りにいくことになります。

 

 

 

 

所感

このように、現在のMビザ申請は、以前と比べて比較的スムーズかつ申請がしやすくありますが、要求にあった資料・情報を正しく提供する必要があります。出張による香港からの中国渡航を計画されている方は、余裕のある日程にてこれらの資料や情報をご準備の上、申請手続きを行っていただければと思います。

 

 

もしもご自身で申請手続きが難しいということであれば、弊社では各種ビザや中国国内での居留許可取得に関するお手伝いをさせていただいておりますので、ご入用の際は、是非お問い合わせください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本記事の目的:

本記事は、主に香港へ進出されている、またはこれから香港進出を検討されている日系企業の皆様を対象に、香港での経営活動や今後の香港ビジネスに重大な影響を及ぼしうるような最新の法律法規と関連政策の主な内容とその影響、日系企業をはじめとする外資系企業の取るべき主な対策などを紹介することを目的として作成されています。

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