前海でインキュベートされた香港ベンチャー企業融資額、計29億人民元超【大湾区情報レター Vol.67】
- 公開日 2023.09.26 | 大湾区(グレーターベイエリア)情報
「大湾区情報レター」では、今後、日系企業の皆様に有用と考えられる最新情報をピックアップしお届けしていきます。
AIの発展は、幅広い産業のアップグレードにおける重要な要素です。深圳と前海は、高レベルの科学技術の対外開放に向けてゲートウェイハブを形成し、深圳-香港イノベーション回廊建設を加速する必要があります。最近、ベイエリアトーク – 大湾区企業家連盟交流会のAI特別サロンが前海ケリーセンターで開催されました。大湾区の優秀な若手企業家の的確で、専門的なコミュニケーション、交流のプラットフォームを構築し、産業に力を与え、デジタル大湾区の発展を促進します。
2022年、前海における香港系企業の資本金総額は56億800万香港ドルで、深圳市全体の55.2%を占め、香港企業は1万社近くとなっています。前海深港青年夢工場は北区と中区の使用が開始され、起業スペースが4.7万平方メートルから13.9万平方メートルに拡大、378の香港起業チームがインキュベートされ、累計融資額は29億人民元以上に達しました。
「現在、前海は『前海グローバルサービスプロバイダー』計画と『6つのクラスタ地区』の建設を全面的に推進し、所得税優遇、一般政策、専門政策、クラスタ政策などが策定されてきました。そして、前海の技術革新は、深圳、香港の比較優位性を整理統合し、香港の科学技術の発展をサポートし、深圳、香港、マカオのイノベーション要素のクロスボーダー統合を促進し、香港、深圳の科学技術革新発展の統合を促進します」 と前海管理局技術革新部門の責任者は述べました。
データによると、2023年4月現在で、前海には外国テクノロジー企業が3,219社あり、IBM、シーメンス、センスタイム、WeLabなどの有名な外資テクノロジー企業が前海に投資し、多国籍企業の分布、業界大手による牽引、ユニコーン企業やガゼル企業の成長加速、という産業エコシステムが形成されつつあります。その中の多くはAI分野の研究開発に従事しています。
「AIは今日、世界で最も革新的で影響力のあるテクノロジーのひとつであり、あらゆる産業のあり方を変えつつあります。 この10年で、当分野は目覚ましい進歩を遂げ、学術研究から商業応用に至るまで、認知と理解から意思決定と創造へ、単一領域からジャンルを越えた統合へと移行し、無限の可能性を示しています」大湾区企業家連盟事務長の王寿群氏は、以上のように述べました。
暨南大学国際関係学院の陳定定教授も、大湾区の質の高い発展の過程において、AI産業などを含む革新的な分野や地域経済発展の過渡期をいかにうまく活用するかが重要だと考えています。
「大湾区発展の原動力は、科学技術革新、AIであり、大湾区の傑出した企業家は、互いに連携してそれぞれの原動力を振るに発揮し、大湾区でAIを活用可能にするためのハードとソフトのつながりを良くする必要があります」AIユニコーン企業代表の優必選科技股份有限公司(UBTECH Robotics)のCBO譚旻氏はこのように述べました。
【参考資料】
・前海でインキュベートされた香港ベンチャー企業融資額、計29億人民元超
*本記事が記載されている大湾区レターは、以下のリンク先からダウンロードしていただけます。
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本記事の目的:
本記事は、主に中国へ進出されている、またはこれから中国進出を検討されている日系企業の皆様を対象に、中国国内での経営活動や今後の中国ビジネスに重大な影響を及ぼしうるような国家・地方レベルの最新の法律法規と関連政策の主な内容とその影響、日系企業をはじめとする外資系企業の取るべき主な対策などを紹介することを目的として作成されています。
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