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広深港高速鉄道が「Flexi-trip」を導入!西九龍駅と福田駅発着の便であれば3回の切符交換が可能に!

 

中国鉄路広州局集団有限公司は、香港鉄道当局との協議・交渉の結果、8月14日(月)より、国境越えの新幹線乗車券における新たな商品「Flexi-trip」を開始すると発表した。利用客が「Flexi-trip」により乗車券を購入することで、一度乗車券を変更した場合や乗車券の変更期限が切れた場合でも、乗車券に記載された利用日当日において、3回まで変更手続きが可能となる。

 

 

「Flexi-trip」5つのポイント

 

  • 西九龍駅・福田駅発着の乗車券を購入し、乗車当日に他の便へ変更する場合に適用される*
  • 同日の変更は3回まで可能
  • 元の乗車券の新幹線が出発した後、1時間以内に変更手続きをした場合に限る
  • 西九龍駅・福田駅離発着の新幹線のみ変更ができ、1日合計38本の新幹線を選択できる(福田駅が終着駅ではない新幹線を除く)
  • 元の乗車券と同じクラスの乗車券が手配される

 

*もしも乗車券の変更を1度もしておらず、乗車当日に「乗車券一般変更」(General Ticket Alteration)の締切時刻を過ぎていない場合は、まず「乗車券一般変更」で旅程を変更する必要がある。「乗車券一般変更」の締切時間は、香港発の新幹線は出発時刻の45分前、中国本土発の新幹線は出発時刻の30分前まで。締め切りを過ぎてしまい、乗車券変更の必要があれば「Flexi-trip」を利用することが可能。

 

 

 

深圳福田駅と香港西九龍駅間の発着列車に限られる

規定によると、乗客が選択した「Flexi-trip」の新幹線は、福田駅と香港西九龍駅間の離発着便に限られており、出発駅と到着駅の変更はできない。変更手続きは、乗車券に記載されている出発時刻の1時間後、及び変更先として選択する列車の出発時刻の15分前までに行う必要がある。

 

 

 

「無座席乗車券」の変更になる場合がある

「Flexi-trip」は、乗車券の種類や座席クラスの変更はできず、乗車券の金額において差額を発生させないことを前提に乗車する列車の便の変更にのみ利用することができる。ただし、「セカンドクラス」の利用客には「自由席=無座席乗車券」が割り当てられる場合があり、また変更後の乗車券の払い戻しはできない。(*座席が指定されておらず、立ち乗り乗車になる可能性がある)

 

そのため鉄道当局は、輸送の安全を確保することを前提に、定員に応じて「無座席乗車券」の利用は一定数までとする。

 

しかしながら、「ファーストクラス」及びそれ以上のクラスの乗車券の利用客の場合、この割り当ては適用されない。

 

 

 

申し込み方法

この当日に新幹線の便を変更できる「Flexi-trip」の申し込みは、中国鉄路顧客サービスセンター”12306”公式アプリorウェブサイト、駅の発券窓口、福田駅と香港西九龍駅の自動券売機などで、申し込みができる。

 

 

 

利用客の感想

8月14日(月)より「Flexi-trip」の運用が開始された。

 

香港MTRによると、運行開始からこれまでの数日間、「Flexi-trip」の全体的な運用の流れはおおむね順調で、乗客からも好評を得ており、1日平均約300人の乗客が「Flexi-trip」が利用されているとのこと。

 

また懸念されていた、立ち乗りとなる「自由席」への割り当てについては、利用客のほとんどが同一クラスの座席に割り当てられており、夕方のピーク時間帯のわずかな利用客だけ「自由席」への割り当てとなったようだ。

 

一部の利用客たちは「Flexi-trip」の導入により、予定していた新幹線に乗り遅れたからといって、乗車券の払い戻しや変更をする必要がなくなり、またより自由に移動時間を選べるようになったため、高速鉄道をもっと利用したいという乗車意欲が高まると述べた。

 

さらに、中国本土と香港間を頻繁に高速鉄道で往復する利用客の中には、「Flexi-trip」の導入は緊急時の利便性が高まったと話す人もおり「以前、乗車券を変更しようとしたが、その時は窓口での手続きが面倒だったが、今はウェブサイトや携帯のアプリで手続きができ、変更手続きがより便利になった」という。

 

そのため、これまで深圳北駅から香港に向かっていた利用客の中には、今後は福田駅からの乗車に切り替えるかもしれないと言う声も聞かれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<<参考リンク先一覧>>

廣深港高鐵實施「Flexi-trip」 往返西九福田可額外改票3次

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本記事の目的:

本記事は、主に香港へ進出されている、またはこれから香港進出を検討されている日系企業の皆様を対象に、香港での経営活動や今後の香港ビジネスに重大な影響を及ぼしうるような最新の法律法規と関連政策の主な内容とその影響、日系企業をはじめとする外資系企業の取るべき主な対策などを紹介することを目的として作成されています。

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