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ボーダー往来完全再開 香港、新たな繁栄を迎える【大湾区情報レター Vol.56】

「大湾区情報レター」では、今後、日系企業の皆様に有用と考えられる最新情報をピックアップしお届けしていきます。


 

 3月6日、香港と中国本土のボーダー往来が全面的に再開されてから1ヶ月を迎えました。この1ヶ月間において、香港は全力で発展に努め、日常を取り戻しながら力を蓄え、飛躍的な前進を遂げてきました。香港と中国本土の経済、観光、ビジネス交流などのアクティビティが次々と開催され、人と物の流れが盛んになってきています。

 

 各イミグレーションでの往来が再開されて以来、ボーダーを越える旅客数は着実に増加しています。香港移民局によると、2月6日の全面往来再開以来、この1ヶ月で香港出入境旅客数は1,000万人を超えました。

 

 その中でも、広深港高速鉄道の香港区間が1月15日に運行再開してから2月末までの間の45日間で出入境した乗客数は100万人を超え、1日の平均乗客数は延べ約23,000人となりました。3月11日から長距離路線が徐々に再開され、香港の旅客数はさらに増加することが見込まれます。

 

 香港の運輸及物流局局長(Transport and Logistics Bureau)である林世雄氏は、香港国際空港の離発着便数が現在、コロナ前の50%まで回復した、と述べました。

 

 

香港の新しい試み

 往来の全面的再開後、香港の良さを改めて世界に伝え、香港での新しいビジネスチャンス、新しい旅行体験、新しいイベントを促進するための一連の活動がスタートしました。香港観光協会(Hong Kong Tourism Board)は、世界の観光客と香港住民に50万枚の無料航空券をプレゼントするキャンペーンの実施を発表し、当キャンペーンは3月1日から順次開始されています。香港空港管理局の最高経営責任者である林天福氏は、今回の航空券プレゼント・キャンペーンにより、少なくとも150万人のインバウンド客が香港を訪れると予想しています。


 また、3年前と比べ、香港に新しいランドマークがたくさん誕生しました。新しくオープンした香港故宮文化博物館や現代国際視覚文化博物館M+など、観光客に対してより斬新な体験を提供することができます。

 

 そして香港政府は3月1日、コロナ感染防止目的のマスク着用義務を全面的に廃止し、多くの市民や観光客が笑顔を見せ出会うことができるようになりました。同日開幕を迎えた香港国際ジュエリーショーでも、36の国と地域から2,500以上の出展者が集まりました。

 

 往来の全面的再開に伴い、香港と中国本土の間、企業間、政府部門間における「双方向交流」も活発になり、新たな活力が引き続き生まれています。

 

 

 

中国本土側の大湾区有資格人材の出入境承認

 2月20日より、大湾区の中国本土側都市から香港、マカオを往来する人材に対しての出入境承認に関する試験的政策がスタートしました。6つのカテゴリーに属する大湾区本土都市の有資格人材は、中国本土・香港・マカオを行き来できるだけでなく、より長期間滞在し、より多く往来をすることができるようになります。


 香港行政長官である李家超氏は、2月23日に就任して以来初めて、代表団を率いて広州と深圳を訪問しました。本土のさまざまな企業や組織が投資誘致のために香港を訪れ、また、上海と天津は香港との双方向投資を拡大するために南下しています。

 

 

 

 

【参考資料】

・ボーダー往来完全再開 香港、新たな繁栄を迎え入れる

 

 

 

*本記事が記載されている大湾区レターは、以下のリンク先からダウンロードしていただけます。

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本記事の目的:

本記事は、主に中国へ進出されている、またはこれから中国進出を検討されている日系企業の皆様を対象に、中国国内での経営活動や今後の中国ビジネスに重大な影響を及ぼしうるような国家・地方レベルの最新の法律法規と関連政策の主な内容とその影響、日系企業をはじめとする外資系企業の取るべき主な対策などを紹介することを目的として作成されています。

 

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  1. 本資料はあくまでも参考用として作成されたものであり、法律や財務、税務などに関する詳細な説明事項や提案ではありません。
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