中国、香港証監会:両取引所間の株式相互運用範囲を更に拡大することに原則的同意【大湾区情報レター Vol.51】
- 公開日 2023.01.5 | 大湾区(グレーターベイエリア)情報
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中国証券監督管理委員会(中国証監会:CSRC)及び香港証券先物事務監察委員会(香港証監会:SFC)は、中国本土と香港の株式市場における取引の相互接続スキーム(以下、「相互接続」)を更に深め、両地の資本市場の共同発展を促進するため、両地の証券取引所が相互接続可能な対象株式銘柄をさらに拡大することに原則的合意しました。
CSRCは先に、香港側と協力して対象株式銘柄範囲を拡大し、対象となる香港の大手上場外国企業や上海及び深圳の上場企業の株式をより多く連携対象の株式銘柄に含めることを推進すると発表しています。両地の証監会の共同支援と促進により、上海証券取引所、深圳証券取引所、香港証券取引所、中国証券登記結算有限責任公司(CSDC)、香港中央結算有限公司(Hong Kong Securities Clearing Company Limited)は、最近、相互接続の対象株式銘柄の範囲を拡大する全体案で合意に達しました。
株式の相互接続は、以下の調整を行い、双方向においてターゲットとなる範囲を拡大することを提案しています。
上海・深圳ストックコネクトの対象株式銘柄:
時価総額50億人民元以上で、かつ一定の流動性基準等を満たす上海A株指数/深圳総合指数の構成銘柄、および上海証券取引所/深圳証券取引所に上場するA+H株企業のA株に調整する。
香港ストックコネクトの範囲の調整:
従来の香港ストックコネクトに加え、香港ハンセン指数の基準を満たす香港の主要外国上場企業(ハンセン総合大型株式指数、ハンセン総合中型株式指数、ハンセン総合小型株式指数に含まれる時価総額50億香港ドル以上の外国上場企業)の株式を現行規則に従い香港ストックコネクトに含めるとともに、上海-香港ストックコネクトの香港ストックコネクト範囲を深圳-香港間と同様に拡大すること、すなわち、上海-香港ストックコネクトにおける香港ストックコネクトは、ハンセン総合小型株式指数の構成銘柄で時価総額50億香港ドル以上の銘柄を含むことになる。
上記計画の正式実施には3ヶ月程度の準備期間を要し、正式実施日は証券取引所から別途通知される予定です。
【参考資料】
・中国、香港証監会:両取引所間の株式相互運用範囲を更に拡大することに原則的同意
*本記事が記載されている大湾区レターは、以下のリンク先からダウンロードしていただけます。
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本記事の目的:
本記事は、主に中国へ進出されている、またはこれから中国進出を検討されている日系企業の皆様を対象に、中国国内での経営活動や今後の中国ビジネスに重大な影響を及ぼしうるような国家・地方レベルの最新の法律法規と関連政策の主な内容とその影響、日系企業をはじめとする外資系企業の取るべき主な対策などを紹介することを目的として作成されています。
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