高齢化社会の課題に取り組む「ジェロンテック・イノベーション・エキスポ・サミット」開催【大湾区情報レター Vol.49】
- 公開日 2022.12.7 | 大湾区(グレーターベイエリア)情報
「大湾区情報レター」では、今後、日系企業の皆様に有用と考えられる最新情報をピックアップしお届けしていきます。
香港サイエンス・テクノロジーパーク(以下「HKSTP」)は人にやさしい革新的な技術の普及を促進し、香港および世界の高齢化社会がもたらす課題に対処するため、第6回ジェロンテック・イノベーション・エキスポ・サミット(Gerontech and Innovation Expo cum Summit、以下「GIES」)を香港特別行政区政府、香港社会服務協議会(HKCSS)と共催しました。GIESは 11月2日から5日まで開催されました。
2022年、香港の平均寿命は85.16歳で世界一となっています。高齢化が進むにつれ、高齢者人口全体の9割を占める在宅高齢者(=コミュニティにて生活している高齢者)の健康、住まい、移動、コミュニケーション、レジャー、仕事などのニーズに応えるために、在宅高齢者の暮らしに優しいテクノロジーが主流になりつつあります。
香港コンベンション&エキシビションセンターで開催された今年の「GIES 2022」は、ジェロンテクノロジー(老年学を意味するジェロントロジー+テクノロジーの造語)の普及及び応用を促進するために、関係者間の対話と協力のためのプラットフォームを引き続き提供しました。今年は、2017年の第一回の100社からほぼ倍増の186社が出展しました。また、HKSTPのパートナー企業やインキュベート先の出展社数も、過去5年間で倍以上に増えています。
今年のHKSTPのパビリオンは、「ジェロンテクノロジー・ハブ」をテーマに、バイタルサインモニター、リハビリテーションと認知ケア、転倒リスク管理と徘徊防止装置、サービス運営サポート、健康生活科学技術、感覚器官補助、健康診断など7つのカテゴリーで45社のパートナー企業とインキュベート企業の高齢化技術における新しいソリューションが展示されました。
「高齢者向け施設ケアゾーン」では、施設運営をサポートするテクノロジーソリューションが紹介され、インタラクティブな「在宅ケアゾーン」では、12の在宅介護のソリューションとアンバサダーたちによるプレゼンテーションが行われました。同ゾーンはHKSTPと嶺南大学の共同開催で、専門的訓練を受けた20人の高齢者がジェロンテックアンバサダーとして招集され、一般市民に対して自らのユーザー体験をシェアしてもらいました。
また、「GIES2022」では、「ジェロンテクノロジーによるケアの充実~コロナ後の発展方向」をテーマに、政府関係者や業界関係者を招いたフォーラムを開催しました。
HKSTPのイノベーション・エコシステムには、ジェロンテクノロジーに関連する活動を行う70社以上の企業が参加しています。HKSTPは、スタートアップ企業が研究開発成果を市場性のある製品への実用化を加速するために、さまざまなインフラ、人材研修、専門的指導を提供しています。
【参考資料】
・高齢化社会の課題に取り組む「ジェロンテック・イノベーション・エキスポ・サミット」開催
*本記事が記載されている大湾区レターは、以下のリンク先からダウンロードしていただけます。
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本記事の目的:
本記事は、主に中国へ進出されている、またはこれから中国進出を検討されている日系企業の皆様を対象に、中国国内での経営活動や今後の中国ビジネスに重大な影響を及ぼしうるような国家・地方レベルの最新の法律法規と関連政策の主な内容とその影響、日系企業をはじめとする外資系企業の取るべき主な対策などを紹介することを目的として作成されています。
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