前海と香港が合同で「2023年深圳・香港人材共同募集・誘致計画」を発表【大湾区情報レター Vol.48】
- 公開日 2022.11.24 | 大湾区(グレーターベイエリア)情報
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11月6日午後、9つの国際機関が「前海国際人材パートナー」として、第9回深圳・香港(前海)人材協力年次会議と深圳・香港合同イベント「招才引智」(以下「人材募集・誘致計画」)に参加しました。
今回のイベントは「香港と深圳の人材が手を取り合い、大湾区で夢を築く」というテーマで開催されました。 同日、前海管理局と香港政府広東経済貿易事務所(Hong Kong Economic and Trade Office in Guangdong,GDETO)は共同で「2023年深圳・香港人材共同募集・誘致計画」を開始しました。
イベント当日において、コーン・フェリー(Korn Ferry)、 マーサー・ヒューマン・リソース・コンサルティング(Mercer)、WTW(Willis Towers Watson)、アーンスト&ヤング(Ernst & Young)、ガートナー(Gartner)DDI(Development Dimensions International)、香港科技青年連合会(Hong Kong Science and Technology Youth Federation)、中国欧州連合商会(European Union Chamber of Commerce in China)、GI グループといった国際機関や企業9社が「前海国際人材パートナー」への加盟を行いました。
その後、世界最大の学術出版社エルゼビア、世界トップクラスのコンサルティング会社ボストンコンサルティング、アクセンチュア、カタナコンサルティング、世界ビッグ5のヘッドハンターであるラッセル・レイノルズ・アソシエイツ、世界ビッグ4会計事務所のデロイトが加盟し、現時点で計15社と「前海国際人材パートナー」協約を結び、「ダブル募集・ダブル誘致*」活動を110件実施しました。
*人材及び才能、ビジネス及び資金の両方を誘致すること。
2025年までに、前海は「2×100」国際人材パートナーの目標を達成する予定です。つまり、毎年100以上の国際人材パートナーを招き、共同で100件以上の「ダブル募集・ダブル誘致」活動を行い、主要機関や人材が加速的に前海に集まるよう、トップリソースを活用することを計画しています。
2023年深圳・香港人材共同募集・誘致計画を発表
会議上で、前海管理局と香港広東経済貿易事務所が共同で「2023年深圳・香港人材共同募集・誘致計画」を立ち上げ、それぞれ両地の「人材募集・誘致計画」政策について発表しました。
香港特別行政区政府、事業者団体、人的資源機構は共同で、大湾区のビジネス環境、発展の見通し、支援サービスをアピールするため、大湾区でのチャンスに関するセミナーを開催し、合計150以上の外資系企業や香港資本企業、300以上の経営者が出席し、多くの国際ヘッドハンティング会社のパートナーは大湾区の開発に強い関心を示しました。
同時に、前海はロシアの大学関連組織、日本の早稲田大学中国留学生会と手を組み、大湾区での発展チャンスを紹介するため、海外留学生人材の誘致に関するセミナーを多数開催しています。
香港大学前海インテリジェント交通研究院や香港科技青年連合会など、香港の人材キャリアの前海への進出を促進し、香港の若い科学技術人材を共同で育成します。香港特別行政区政府、大学、企業と共同で「ビジネスリーダーフォーラム」、「科学技術企業の海外進出」、「大湾区科学技術訓練キャンプ」などの一連のイベントを開催し、香港と深圳の200社以上のトップマネジメントに交流、展示、協力のプラットフォームを提供します。
前海香港・マカオ青年募集プログラムは継続して拡大されており、合計4,514件の求人を掲載、香港・マカオの若者260人が同プログラムを通じてテンセント、順豊エクスプレス、微衆銀行などの前海企業と雇用契約を結び、前年比208%増を達成しました。北京大学、清華大学、テンセント、アーンスト・アンド・ヤングなどの組織と協力し、このプログラムには香港、マカオから1,300人以上の学生が参加し、キャリア強化のトレーニングキャンプを実施しました。また、国連開発計画(United Nations Development Programme、UNDP)と共同で「2022年社会イノベーション加速キャンプ」を開催し、20の質の高い社会イノベーションプロジェクトの登録に成功、香港・マカオの若手起業家を対象に「価値評価-価値発見-価値インキュベーション」プラットフォームを構築しました。
また、前海は今後「グローバル現代サービス業人材集結スキーム」を立ち上げ、「グローバル現代サービス業人材リスト」「リスト人材『直通列車計画』の立ち上げ」などの措置を通じて、専門基幹人材、上級管理人材、リード研究人材の集結を加速させ、前海が大湾区の国際人材が就職・起業する最初の場所、好ましい場所となるよう支援するとしています。
イベントの四大ハイライト
その1:「前海国際人材パートナー」の新グループが会議で発表され、コーン・フェリー、 マーサー・ヒューマン・リソース・コンサルティング、WTW、アーンスト・アンド・ヤング、ガートナー、DDI、香港科技青年連合会、中国欧州連合商会、GI グループなどの国際組織が現地で「前海国際人材パートナー」に参加。今後、共同で学術フォーラムや人材サミット、人材誘致プロジェクトなどを前海で立ち上げていく予定。
その2:深圳・香港人材共同募集・誘致会議では、前海管理局と香港広東経済貿易事務所が共同で「2023年深圳・香港人材共同募集・誘致計画」を発表。
両者は今後、多くの人材誘致活動を展開し、さまざまな人材専門家や重点企業の幹部を招き、政策推進、円卓会議、人材サロンなどを通じて、国際的な人材を深圳や香港に誘致していく予定です。
その3:香港、前海共同政策の広東省香港経済代表部総入境事務主任、莫家偉氏による、ハイエンド人材通行証制度の導入、人材入境スキームの最適化、人材サービス窓口の設置などを重点においた香港の高級人材誘致政策についてのビデオプレゼン。
その4:前海初の人材をテーマとしたプロモーション映像「STRIVE FORWARD」が記者会見で公開され、世界中の人材に心からの招待。当映像は前海国際人材港のプラットフォーム機能と政策をアピールすることに重点が置かれている。
【参考資料】
・前海と香港が合同で「2023年深圳・香港人材共同募集・誘致計画」を発表
*本記事が記載されている大湾区レターは、以下のリンク先からダウンロードしていただけます。
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本記事の目的:
本記事は、主に中国へ進出されている、またはこれから中国進出を検討されている日系企業の皆様を対象に、中国国内での経営活動や今後の中国ビジネスに重大な影響を及ぼしうるような国家・地方レベルの最新の法律法規と関連政策の主な内容とその影響、日系企業をはじめとする外資系企業の取るべき主な対策などを紹介することを目的として作成されています。
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