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世界のオフショア人民元決済の70%以上、香港で処理【大湾区情報レター Vol.44】

「大湾区情報レター」では、今後、日系企業の皆様に有用と考えられる最新情報をピックアップしお届けしていきます。


  

    

 8月29日午前、香港特別行政区行政長官ジョン・リー(李家超)氏は、国家開発銀行の欧陽衛民銀行長と会談し、世界と香港のマクロ経済情勢について意見交換を行いました。ジョン・リー氏は、香港のオフショア人民元市場は近年活況を呈しており、オフショア人民元ビジネスの促進は香港政府の優先事項の一つであると強調しました。現在、世界のオフショア人民元決済の70%以上が香港で行われています。

 欧陽衛民銀行長と国家開発銀行の代表を香港に迎え、ジョン・リー氏は、国家開発銀行が長年にわたり香港の債券市場、ストックコネクト、グリーンファイナンスの発展に積極的に支援、参加していることに謝意を表明しました。また、金融開発支援以外にも、国家開発銀行は香港国際空港の第三滑走路の建設や、香港初の海上液化天然ガス受入ターミナルプロジェクトへの融資を支援し、香港の経済発展に大きく寄与してきたと述べました。

 

 ジョン・リー氏は、「国家第14次5カ年計画」が、香港が国際金融センターとしての地位を高め、グローバルなオフショア人民元ビジネスハブとしての機能を強化することをサポートしていると言及しました。現在、香港には中国本土以外で最大規模の9,000億人民元を超える人民元プールがあり、世界のオフショア人民元決済の70%以上が香港で行われています。

 

 「オフショア人民元ビジネスの促進は、香港政府の重要な優先事項の一つです。香港政府は、オフショア人民元流動性の増加、オフショア人民元商品の多様な発展の促進、オフショア市場における人民元金融インフラのさらなる改善など、様々な面で国家開発銀行と引き続き緊密に協力していくことを期待しています。また、政府は「一国二制度」の下、金融システムにおける香港独自の優位性を十分に発揮し、実体経済向け金融サービスの推進、人民元の国際化、金融市場の改革開放の深化における中国の目標に協力します。」とジョン・リー氏は述べました。

 

 

【参考資料】

 

・世界のオフショア人民元決済の70%以上、香港で処理

 

 

 

 

 

*本記事が記載されている大湾区レターは、以下のリンク先からダウンロードしていただけます。

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本記事の目的:

本記事は、主に中国へ進出されている、またはこれから中国進出を検討されている日系企業の皆様を対象に、中国国内での経営活動や今後の中国ビジネスに重大な影響を及ぼしうるような国家・地方レベルの最新の法律法規と関連政策の主な内容とその影響、日系企業をはじめとする外資系企業の取るべき主な対策などを紹介することを目的として作成されています。

 

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  1. 本資料はあくまでも参考用として作成されたものであり、法律や財務、税務などに関する詳細な説明事項や提案ではありません。
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